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老人ホームでアルバイト
その日は散髪の日。散髪が必要な方を次々と部屋へ案内していました。
ある老婦の番になったのですが、彼女の場合、散髪中にハサミへ手を伸ばすなど、散髪の邪魔をする可能性があるとのことでした。そこで私が、散髪中の間、ずーっと彼女の手を握ることになったのです。
この老婦は、人の手を握るのがとっても好きだったようです。私の手を、嬉しそうに握っていました。何の問題もなく散髪は終わりました。
しかし、その直後に事件は起こりました。髪の毛をなるべく床に落とさないよう、私の腕もタオルで覆っていたのですが、理容師さんがこれを取り払った時のことです。
老婦が、普段でも大きな目を更に見開き、「む、む、むしむしー!」と叫びながら、私の腕をつまみはじめたのです。
その痛いこと! 「どこからそんな力が出てくるのだー?」って言う程、強くつねられてしまいました。その虫とやらの居場所に目をやると、私の腕のほくろではありませんか。つまんで取れるはずがなく、老婦の手によって見る見るうちに赤くなっていきました。
「これはほくろです!虫ではありまんよ!」
そんな私の言葉には耳を貸さず、ほくろをつまみ続ける老婦。本当にまいりました。でも、彼女にしてみれば、私を心配しての行為かもしれませんけどね・・・・

アルバイト・バイト検索 ならan レギュラー
この記事はブログルポのアルバイト特集の依頼により執筆しました。
- 2007-09-05
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